強盗致傷の被害者が、強盗致死事件の加害者に
福島県で2005年6月、携帯電話の出会い系サイトで呼び出された男性会社員(当時21)が暴行を受けて死亡し、現金や乗用車を盗まれた事件で、強盗致死罪に問われた同県新地町の元会社員、菅野靖雄被告(30)に対する控訴審判決公判が14日、仙台高等裁判所であった。田中亮一裁判長は、仙台地方裁判所の懲役8年の判決を破棄し、懲役7年の判決を言い渡した。
この事件では、菅野被告のほか、呼び出し役だった少女1人と、少年3人の計5人が逮捕された。少女には保護処分(中等少年院送致)が決定し、少年3人には一審、二審で無期懲役の判決(現在上告中)が下されている。菅野被告は今年7月の一審判決を不服として控訴していた。
判決理由の中で裁判長は、菅野被告自身が少年グループに暴行を受けて金品を奪われた強盗致傷事件の被害者であったこと、少年グループの一人が暴力団構成員であったと思い込み、家族や職場に迷惑が掛かるのではないかと心配して犯行に従属的に加わったことを認めつつも、何の落ち度もない男性を死亡させた責任を指摘した。判決言い渡しの後、裁判長は被告に「なにをすべきなのかを自分で考え、それを実行する勇気を持って下さい」と語りかけた。
公判を傍聴しながら、小中学校での「いじめ」の構図と似ていると感じた。10歳も年下の少年グループに暴行された被害者でありながら、そのグループの一員として、見ず知らずの会社員を死なせてしまう加害者となった。被告が少年たちから受けた暴行は、体にロープを巻きつけられて自動車に引きずり回されるなど、一歩間違えば死に至るような暴行であったらしい。被告の犯行を容認するわけではないし、一人の男性の命を奪った罪は重いが、下手をすれば自分が殺されてしまう状況の中で、自分自身への暴行を回避するには加害者になるしかなかったのかと、惨憺たる気持ちになった。
この事件では、菅野被告のほか、呼び出し役だった少女1人と、少年3人の計5人が逮捕された。少女には保護処分(中等少年院送致)が決定し、少年3人には一審、二審で無期懲役の判決(現在上告中)が下されている。菅野被告は今年7月の一審判決を不服として控訴していた。
判決理由の中で裁判長は、菅野被告自身が少年グループに暴行を受けて金品を奪われた強盗致傷事件の被害者であったこと、少年グループの一人が暴力団構成員であったと思い込み、家族や職場に迷惑が掛かるのではないかと心配して犯行に従属的に加わったことを認めつつも、何の落ち度もない男性を死亡させた責任を指摘した。判決言い渡しの後、裁判長は被告に「なにをすべきなのかを自分で考え、それを実行する勇気を持って下さい」と語りかけた。
公判を傍聴しながら、小中学校での「いじめ」の構図と似ていると感じた。10歳も年下の少年グループに暴行された被害者でありながら、そのグループの一員として、見ず知らずの会社員を死なせてしまう加害者となった。被告が少年たちから受けた暴行は、体にロープを巻きつけられて自動車に引きずり回されるなど、一歩間違えば死に至るような暴行であったらしい。被告の犯行を容認するわけではないし、一人の男性の命を奪った罪は重いが、下手をすれば自分が殺されてしまう状況の中で、自分自身への暴行を回避するには加害者になるしかなかったのかと、惨憺たる気持ちになった。
